しかし、河北新報は「被災者に寄り添う」という地元紙ならではの視点で、記者も販売担当者も新聞を作り、人々に配ろうとし続けた。
想像超える悲惨な現実に葛藤しながら、未曽有の大震災の実情を伝え、それを被災者たちにも配ろうとした人々の姿を描く。
常々、河北新報の記事は、いい意味で本当に温かいと感じていた。その理由がはっきりわかった気がする。
地域の人とともにある。
その思いが、文面に、写真に、見出しに、取材するときの姿勢に、にじんでいるのだ。
事実を伝える。それは新聞のいちばんの使命である。
しかし、それにとどまらず、河北新報には、人々の痛みに対する、悲しみや怒り、そして喜びに対する共感が紙面の底流に流れている。
だからこそ、河北新報には温かな肌触りがあり、地元紙として東北の人々に愛されているのだと改めて感じる。
また記者の目を通した東日本大震災の現実にも触れることができた。生死を分けたもの、残されたものの慟哭など、胸をつかれる。事実を記録することが未来への警鐘につながるということも、心にとめておきたいと思わされた。
再放送は以下の通り。お勧めです。
再放送は以下の通り。お勧めです。
ナビゲーター・池上彰
東北放送2012年3月10日(土) 午後1時から放送
BSジャパン2012年3月11日(日) 夜9時から放送
こちらの目の前にも感動がみえてくるような劇評、いつも読ませていただいています。
返信削除華やかさを夢見たり、ストーリーに引き込まれたり、役者さんの息づかいを感じたり・・・視点を教えていただいている気がします。
今回は力強いメッセージに、わたしも10日はぜひ観ようと録画予約しました。これからもどうぞいろいろ教えてください。
Dearyumiさま
返信削除読んでいただき、とても嬉しいです。
力のある舞台や、作り手の息遣いが感じられるようなドラマ、違う世界にさらってくれる小説やこんな考え方があるよと教えてくれる本……現実には大変なことも多いけど、私はいつも、こうしたステキなものに力をもらっています。
これからも楽しんでブログを続けます。
また遊びにいらしてください。
本当にありがとう。KEIKO