作 アントン・チェーホフ
翻案・演出 三谷幸喜
出演 浅丘ルリ子 市川しんぺー 神野三鈴 大和田美帆 藤井隆 青木さやか 瀬戸カトリーヌ 高木渉 迫田孝也 阿南健治 藤木孝 江幡高志
アントン・チェーホフの「桜の園」を喜劇にという三谷幸喜さんの試み。
20世紀初頭のロシア。5年前、息子を事故で失ったラネーフスカヤ(浅丘ルリ子)は、夫が死んだあと、所有する『桜の園』を出てパリで愛人と暮らし、資産を使い果たした。領地を任された兄ガーエフも経営の才覚はなく、『桜の園』は競売にかけられることになる。競売を前に『桜の園』に、ラネーフスカヤが帰ってくる……。
没落した地主で、『桜の園』の持ち主・ラネーフスカヤ役の浅丘ルリ子さんの何物も汚すことができないような高貴さが全体をぐいぐい引っ張っていく。地主階級の世間離れした感じは、浅丘さんならでは。
ワーリャを演じた神野さんは役を愛し、深めていることが伝わってきた。
ラネースカフヤと対照的な存在として農奴出身の実業家・ロパーピンの市川しんぺーさんも存在感があった。
でも……
全体を通して、ボケ、ツッコミ、笑いを狙ったセリフ、会話のおかしさは目白押しなのだが、笑いきれない。
全体を通して、ボケ、ツッコミ、笑いを狙ったセリフ、会話のおかしさは目白押しなのだが、笑いきれない。
わかりやすいといえばわかりやすいけれど、人物の描き方が全体に平面的に思えて、浅丘さん、神野さん、市川さんなど肉体を持つ人物の周りを、アニメのキャラクターが取り巻いているような感じがしてしまったのかも。
狙いすぎ?
辛口ですみません。
辛口ですみません。
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