2012年1月31日火曜日

1月31日 東宝「エリザベート」 製作発表 オーディエンスの会。行ってきました!

帝国劇場 5・6月公演「エリザベート」 製作発表


なんと、幸運なのでしょう。


朝、5時に目覚めてしまった。


会場に到着すると、トントントン……。胸の鼓動が聞こえ始めた。


そして、いよいよそのときが。


登壇者
エリザベート:春野寿美礼、瀬奈じゅん
トート:山口祐一郎、石丸幹二、マテ・カマラス
ルキーニ:髙嶋政宏

ルドルフ:大野拓朗、平方元基、古川雄大
演出:小池修一郎




 舞台の左から高嶋・瀬奈・春野・小池・山口・石丸・マテという順で着席。
 その後ろに3人のルドルフが並ぶ。


 春野さんは肌に溶け込むような淡い色のシンプルなロングドレス姿。
 瀬奈さんは鮮やかなブルーのミニ丈の膝が見えるワンピースにきらきらのサンダル。


「この作品は動乱と変革のシンボルでもあり、崩壊、再生という、今の日本と通ずるものがあると痛感している」といった小池さんの話から始まった。


 次に小池さんによるキャスト紹介があり、春野さんには「女優としての真価が発揮されるだろうと期待してます」。瀬奈さんには「今度はこうして……ということもあると思う。がんばって」と。


 そしてキャストの挨拶に。
 春野さんは「みなさんの背中を追いかけながら、がんばりたい」。
 瀬奈さんは「新しいエリザベートをつくっていきたい」
 ときどきおふたり顔をみあわせたり、ふっと笑いあったりしながら。 


 質疑応答に答えて、春野さんが「シシィの孤独感、思いを貫こうとする芯の強さというものを身体の感覚として感じられるようになりたい」と言葉を選びながらいったのも印象的だった。


 ここで、舞台上のテーブルと椅子が撤去され、歌の舞台に。


 ピアノのバックで、まずはマテさん(語る声がとても素敵)による日本語の「愛と死の輪舞」。


 いよいよ、春野さんの「私だけに」。


 舞台の真ん中にすっと立った春野さんの表情が、ピアノの短い前奏の間に、変化していく。
 エリザベートに替わっていく。


 「いやよ♪」
 そのワンフレーズだけで、空間全体をとりこにしてしまった。
 厚みと弾力のある柔らかで優しい声。
 歌に、春野さんに、みな釘付けになり、前のめりになっていく。


 「シシィの孤独感、芯の強さというものを感覚として感じられるようになりたい」という春野さんの言葉をすでに体現したような。


 エリザベートの孤独の深さ、そして自分を捨てないという強さがじわじわと迫ってくる。


 完成しているとしか思えないこの歌を、春野さんは、5月の幕開けまでどこまで磨き上げていくのだろう。


 春野さんのエリザベートが楽しみでならない。


 そして瀬奈さんのエリザベートも。
 自在に動ける卓越した演技力、そして魅力的な独特の声。


 宝塚を退団以来、数々の大きな舞台を真摯につとめ、瀬奈じゅんの魅力を放ち、高い評価を得てきている。どんどん新たな力をつけているはずだ。








 魅力あふれるふたりのエリザベートが5月に生まれる。


 本当に幸せな日でした。夢みたいでした。


 (……できることなら、春野さんに「愛と死の輪舞」も歌ってほしかった……) 


 早く、5月にならないかな……♡


 

2012年1月28日土曜日

1月27日 下北沢・本多劇場「敦-杏子PRODUCE URASUJI~幕末編II~仇花~」

最初から最後まで、舞台狭しと駆け回り、
歌い、踊り、立ち回りもやってのけ、胸がすくような気風のいい啖呵も切って見せる。
かと思えば、ほろり切ない芝居も。
あっぱれ、杏子さん。


舞台に出てきたトタンに、客席がどよめかんばかりの存在感。
歌もうまい! メリハリある演技も魅力的。
とにかく何もかも達者なのだ。
まいりました。癖になりそうです。
深沢敦さん。
 初URASUJI! 
 衝撃だった。
 まるで大きなおもちゃ箱をひっくりかえしたような。
 一体、どう収拾するのか、できるのか。
 それを作・演出の松村武さんは、気持ちよく、ちょっと切なく、ぎゅうっとまとめあげる。とんでもない力技だ。


 舞台は明治維新後の動乱期。必殺仕事人(杏子さんが親玉)に、岩倉具視(深沢敦)暗殺の仕事が持ち込まれる。依頼人は、岩倉の贈賄を肩代わりさせられ、自ら命を絶った父親の無念をはらしたいと願う娘。必殺仕事人は岩倉を死に至らしめたと思いきや、岩倉は生きていた。なんとその上、治療と同時に性転換を果たし、ニューハーフとしてよみがえったのである。
 その手術を施したのは、現代からワープした仁みたいな、でも、おちゃらけ医師。そんな岩倉のもとには紅(藤田訳子・素晴らしいっ)という最強の女性使い手も加わって、岩倉・医師・は世界をわがものにという計画を実行し始める。
 依頼人の娘は、岩倉が依然として生きていることを知ると、兄とともに自ら岩倉を手にかけようとする。このとき、娘は金貸し(木の実ナナ)の息子・和助(中山祐一朗)に資金調達を頼む。和助の母は長州人で、高杉晋作とともに、新しい世界の樹立を求め、維新前夜、戦ってきた女性だった。


 踊り、歌、セリフ、殺陣。
 どのくらい稽古したのだろう。
 みんなの息がぴったりあっている。
 しかも思い切り、演じている。
 相手の芝居を見定め、パンと真剣に返す。
 芝居の神様に魅入られて、そのためだけに生きている。
 そんな役者たちの魅力全開だ。
 丁々発止が全編を通して続く。
 一瞬も目が離せない。
 おもしろくないわけがない。
 
 いつしかこの舞台にぎゅーっと引き込まれ、リズムにあわせて体が動いていく。
 芝居が好きで、この世界を信じている、真摯な彼らのパワーに突き動かされ、私も彼らの世界の住人になることができた。


 難しい荒唐無稽な物語なのに、見事!
 拍手ですっ!!


 熱く、心地よく、酔わせてくれる舞台!
 URASUJIの今後にも注目ですよ。
 

高杉晋作を愛した女性を演じた木の実ナナさん。
舞台にぱっと花が咲いたような華やかさ。
愛の深さ、そして未来を託す息子への深い思い。
維新前夜、新しい世を夢見ながら戦いで散っていった人々への想い。
余すことなく、表現し尽くす。
作品をキュッとしめる役割もナナさんならでは。
さすがでありました!


2012年1月21日土曜日

1月19日スタインウェイのフルコン


スタインウェイのフルコン。


触っていいといわれ、ちょっとだけ鍵盤にタッチ。
空間に響く音。
ぽーんと広がり消えていく。
ピアノを弾く人なら誰もが憧れるスタインウェイ。それもフルコン。


その後、ピアニスト・熊本マリさんのショパンの演奏を、まさに独り占め状態で!
贅沢な時間をいただいた。


学生時代、ショパンが好きだった。いつか弾いてみたいとずっと憧れていた。
いちばん最初に習ったショパンは、幻想即興曲。嬉しくてたまらなかった。


もう一度、弾けたら。この曲を弾けて嬉しいというだけでなく、もうちょっと深いものを表現できたら、どんなに楽しいだろう。

 でも残念なことに、先日、手の指がヘバーデン結節(関節軟骨がすり減って、周囲の骨が変形する変形性関節症)になってしまったことが判明。
 まだ、変形はないけど痛い。
 パソコンを使う仕事なので、いわば職業病みたい。

 ……ショパンは無理でも、ギロックの小曲とかならまだ大丈夫かな。


 3年前、コーラスをはじめ、歌う楽しさに目覚めた。
 音楽は本当に楽しいと、改めて思った。
 またピアノも少しやりたいと最近、思い始めたところだった。


 末永く使えるように、指1本指1本に「いっしょにがんばろうね」とお願いしておきましょう




ピアノの中には大きなハープみたいなものが2つ入っている。

2012年1月14日土曜日

1月12日フォーシーズンズホテルの紅椿




 仕事で、目白のフォーシズンズホテル椿山荘に。
 こちらの庭園は本当に気持ちがいい。
 散策しながら、深い呼吸を繰り返す。
 初夏には蛍が舞う光景も楽しめるスポット。
 


 以下はホテルのホームページからの抜粋。
『明治を代表する文化人たちが作庭した椿山荘庭園
明治11年(1878年)、山縣有朋は景勝「つばきやま」を手にいれると、早速作庭に着手します。庭園の全体計画や細部の意匠を指導したのは、山縣自身でしたが、この施工には当時東京を代表する庭師であった岩本勝五郎が起用されました。目白台地の崖線や緩傾斜を利用した芝生園地と流れ、池を特徴とした庭園は、造園当時から生花界の重鎮であった近藤正一など、多くの文化人によって、日本で最も天然趣味に優れた名園と評価されました』

2012年1月10日火曜日

1月9日国立能楽堂「至高の華 梅若玄祥舞台生活六十周年祝賀能」





復曲能 松山天狗 
シテ 梅若玄祥  ツレ  梅若紀彰 鷹尾章弘 鷹尾維教 
ワキ  宝生欣哉 

狂言 末広かり 
シテ  野村萬斎 アド   高野和憲   石田幸雄
土蜘 笹ガニ 
シテ   梅若玄祥 ツレ   観世喜正   小田切亮磨   山崎友正 
ワキ   宝生欣哉 ワキツレ宝生朝哉 則久英志  大日方寛 


国立能楽堂の舞台の上には注連縄がかかり、お正月気分が残っていた。


「松山天狗」は観世流としての復曲能。
 西行が前シテの老人(玄祥さん)に道案内を頼み、崇徳院の廟所を前に額づく。やがて道案内をした老人は作り物の中に消えていく。アイの地謡が響き、その後、作り物の引き回しがとりはらわれ、後シテの崇徳院が姿を現す。崇徳院の魂魄がさまよい出たのだ。
 友・西行の来訪に、崇徳院は立ち上がり楽を舞う。やがて、崇徳院は生前の敗残を思い出し……。


「末広かり」  萬斎さんに元気がなかったような。もっと声がのびると思ったのに……。


「土蜘」 玄祥さんの手の先から蜘蛛の糸が生き物のようにふわーっと流れ出て……後シテになってからはさらにさらに、ふわーっ、ふわーっ、ふわーっ。何本もの糸が放物線を描き、その華やかで、美しいこと、ため息がもれんばかり。


 両親の影響で、謡にはなじみがある。
 でも、本当のおもしろさに気付いたのは、梅若玄祥さんが梅若六郎という名のときに国立能楽堂で演じた「船弁慶」を見てからだ。
 
 舞台上には装置はひとつもなく、照明の手助けもない。
 しかし、玄祥さんが舞台の中央に立ち、構えた途端、そここそがまぎれもなく世界の中心に変わる。
 玄祥さんが首をほんの少し動かすだけで、こちらの心が動く。
 手をふっと斜めにあげるだけで、その手の先にあるものが見える。
 見えないものがくっきりと輪郭を持ち始める。
  
 やがて鼓や笛が鳴り始めると、舞と謡と、いうならばセッションに。
 掛け合いである。ジャジーでもある。


 そして浄化されていく。能舞台(世界全体)が。
 なんともいえない幸福感に包まれる。


 玄祥さんは天から舞い降りた天女そのもののよう。
 舞台を、空間全体を、一瞬にして包み込んでしまう。
 そして限りなく優雅に、私たちの心をふわりとさらっていく。
 
 

2012年1月8日日曜日

1月7日JZ BRAT「高畑淳子ドラマティック・ライブ ブラボーvol.2」


ライブ『高畑淳子ドラマティック・ライヴ「ブラボー」Vol.2』
JZ BRAT(渋谷セルリアンタワー2F)。1st.17:00~/2nd.20:00~
高畑さんのソロライブ第二弾  構成/演出:高平哲郎、ピアノ:岩間南平、アコーディオン:桑山哲也。


誘われて、はじめて高畑さんのライブに。
紺色の鮮やかなドレス、きらきらのイアリングにネックレス。おおらかな笑顔。
華やかで、気さくな高畑さんの魅力がいっぱいに詰まったステージが繰り広げられた。


「オーパパ!」「私の故郷」「お母さんの写真」「大人の恋をしましょう」「時は過ぎていく」「我が麗しき恋物語」「今どこにいますか?」……。


声、言葉、表情、動き、女優さんならではの全身を使った表現で、歌というドラマを盛り上げていく。ちょっと色っぽいショートショートの朗読も高畑さんらしくって……(笑)。

2012年1月6日金曜日

1月6日布施秀利「はじまりはダ・ヴィンチから」

 ときどき、手にとりたくなる本がある。その一冊が、布施秀利氏の「はじまりはダ・ヴィンチ」(エクスナレッジ)。布施さんの専門は美術解剖学……耳慣れないジャンルだが、これは人体をとおして“美”を発見し、造形活動に生かすための学問だとか。

 布施さんは東京芸大で美術解剖学を、そして東大医学部の養老孟司研究室で10年間助手を務め、実践的な解剖学を学んだ。そうした体験から、芸術で表現される人間を内部の体の構造からとらえる。また芸術の本質を体感からずばりと感じ取る。

 布施さんならではの斬新な視点で、レオナルド・ダ・ヴィンチを皮切りに、現代アート、映画、アニメ、フィギュア、ファッション、建築など、50人の美術家を取り上げている。
 これがめっぽうおもしろいのだ。

 ダ・ヴィンチは「固定した教育や、先入観でものごとを進めずに、自分の目で確かめて、世界を切り拓いていった。~(中略)~だから天才となった」と布施さん。
 その根拠はといえば……ダ・ヴィンチの描いた解剖図だ。
 
 ダ・ヴィンチ以前の骨の絵は骸骨が立ってポーズをとっているようなもの。

 しかし、ダ・ヴィンチは「骨格の「部分」」を描いているのだそうだ。
「よく見ると、そういう解剖図の構図の真ん中にあるのは、骨と骨をつなぐ関節である。つまり、ダ・ヴィンチは「関節」に焦点を当てることで、人体がどのように動くか、その動きの仕組みを探求した。人間を機械のように見ていたのだ」と。 

 そして、布施さんは、ダ・ヴィンチは「部分」の発見者であり、「死体というものの存在を発見した」人であると、具体的な例をあげて証明する。。
 ジネヴラ・ベンチの肖像(若い女性の肖像。こちらのすべてを見透かすような不思議な存在感がある)。 その絵を分析しつつ
「設計図のように緻密に組み立てられ、その結果、最終的に絵という装いをまとったものに思えて仕方がなかった」
「ダ・ヴィンチの絵画には絵ではない何かがある。いや、すべてを含んだ絵がある。ほかの画家が描いたのが、ただの絵だとしたら。ダ・ヴィンチが描いたのは「世界のすべて」である」
 と展開していく。

  ダ・ヴィンチの項での布施さんのアプローチ法は、美術解剖学的なものだ。でも、それだけに限らない。

 たとえば、大徳寺大仙院の枯山水の庭の美を読み解くのは、サンゴ礁の海や熱帯雨林を歩いたときの体験から得た体感だ。

「枯山水が描いているのは、まずは山奥の渓流の世界である。岩と岩の合間をにって、激流が流れる。あの岩陰にイワナが隠れているかもしれない。この石の上にカワセミが止まっているかもしれない。(中略) そうなのか! この枯山水は、そんな当たり前のことを描いていたのだ。源流からはじまり、海へとつながる川の風景、そしてじっさいに大自然の中でそんな川と向き合ったときに感じる、ある種の、自然の神秘性と、宇宙的な感覚。こうしたものをぼくは地球のあちこちで感じてきた。(中略) ここには地球の、宇宙のエッセンスがある」

 そんなふうに、レンブラント、カラヴァッジョ、ピカソ……そして三宅一生、山本耀司、藤原新也、イサム・ノグチ、黒澤明、ナンシー関まで、自在に作品の謎を解き明かしていく。
 作家の魅力、作品の力を発見した布施さんの喜びと感動が、生き生きと伝わってきて、自分もその場にいるような気がしてくる。

 「美術というものは、なにより個人によってつくられる。その個人の世界に、個人であるぼくたちが向かい合う。そこに美術体験の楽しみがあると考えられるのだ」(あとがきより)

 心と体の五感を開放して、作品と向き合う。そして、何かを発見したり、感動したり、納得したり、響きあうものを感じて嬉しくなったり……。

 自分を触発してくれるものに出会えれば、人生は冒険の旅そのものに変わる。
 この本は、ものを見る、そんなフレッシュな心を思い出させてくれるのである。

 と同時に、ものを見るということは見る側の感覚だけでなく生き方も問われることでもあると改めて感じさせてくれる。

 多少は経験を重ね、私なりに、若いときよりは引き出しやポケットが少し増えてきたような気がする今日この頃。

 びっくりしたり、大笑いしたり、がっくりしたり、感動したり。
 
 進化は、生きてる! と、心と体で感じることから始まるのかも。

 感動や嬉しさや悲しみ……そのひだを少しでも深く、豊かなものに

 人生は結構、面白いと思わせてくれる1冊なのである。
 

5日に山形から帰ってきました。5日は朝から大雪。近くの神社の鳥居の上にも雪が積もって。


枝が折れないように、実家の庭の木々は庭師が雪つりをしてくれています。


板谷峠はすごい吹雪。新幹線も減速走行!



つや姫げんまいちゃをホットで。


2012年1月2日月曜日

1月2日「蔵王でスキー初滑り」


 蔵王は私のスキーのホームベース。


 信州や北海道のスキー場にもいろいろ行ったけど、蔵王がやっぱりおもしろい。


 樹氷原、大平、黒姫、大森、高鳥……など12のコース、14のゲレンデがあり、それぞれ変化に富んでいる。
 いかにもスキーのために作りました的人口くささがなく、尾根のところは狭く、山の勾配に沿った傾斜、こぶもわざとらしさがなくていい感じ。
 技量に応じて、コースも選べる。
 
 だから、ずっと滑っていても飽きない。
 しかも信州などと比べ、雪が軽く、スキー操作がラク!
 要は、パウダースノウ♡


 蔵王は、十分に滑りを楽しめて、なおかつ、素直に、自然の雄大さを満喫することができるとびきりのスキー場なのだ。


 雪の白い世界、スキーで走り出すと、他の何もかも頭の中からすっとんでしまう。


 私はそんなにスキーが上手なわけではないけれど、体と雪山がぴったりあうと、リズミカルにシャッシャッ♪とスキーが回りはじめる。これがぞくぞくするほど快感だ。


 晴れた日には、青空に雪山がくっきりと浮き上がる。光あふれる世界だ。こんな日に、こんなときにスキーができるなんて、神様、ありがとうという気持ちになる。


 一転、吹雪いて数メートル先までしか見えないこともある。
 次はどこでどんなふうに回るか、雪の状態はどうか、吹き溜まりはないか。
 目をこらし、足元の感触で確かめ、もうそれ以外何も考えられなくなる。
 浮世のことなどすっかり忘れ、一瞬一瞬だけに集中だ。
 これはこれで、おもしろい。


 本日は、まぁまぁのお天気。
 午前9時半、雪がちらほらふっている横倉ゲレンデからスタートした。
 ロープウェイが整理券待ちだったので、3つのリフトを乗り継いで、100万人ゲレンデの上まで行き、黒姫ジャイアントコースに。午前中を過ごした。


 黒姫ジャイアントコースは、1672mと1375mの高速クワトロリフトが2本あり、長いコースをビュンビュン滑れる。
 黒姫の上の方は結構、ガスがかかっていた。
 ここで足馴らしをして、ランチをとった後、黒姫第2クワトロと、アストリア第3ペアリフトを乗り継ぎ、ロープウェイの樹氷高原駅に。そこから山頂線で蔵王山頂駅までのぼった。


 山頂駅は、蔵王スキー場でいちばん高いところ。標高1661mである。
 樹氷見物の観光客も大勢来ていて、雪が吹き付ける中、にこにこ笑顔で写真をとっていて、その表情を見たら、こちらまで嬉しくなってしまった。
 
 例年、樹氷が完成するのは2月だが、雪の多い今年はもう形になりかけているものもたくさん。
 さすがに寒かった。
 ガスもしっかりとでていて、あたりは真っ白。
 風もちょっとあった。雪が顔に吹き付ける。
 頬で雪がパチパチ音をあてる。
 これがかなり痛い。


 視界がよくなかったので早々にざんげ坂を下る。ざんげ坂は幅が狭く、勾配と凸凹もあって、中級コースだ。でも、幅の狭さを気にしなければ、難しくはない。


 ちなみにこのざんげ坂は10kmもある樹氷原コースの始まりでもある。
 もう一度、黒姫に戻ろうかとも思ったが、ガスが濃くなっていたので、一気に終着地点の横倉ゲレンデまで樹氷原コースを、滑りおりた。


 横倉の上まできて、ようやくガスが晴れた。ふぅー。
 10kmの樹氷原は、やっぱり爽快! 


 上の写真は横倉ゲレンデ。小さいころから滑りなれたゲレンデだ。
 左は黒姫。コースが長く広く、すべりがいがある。
樹氷原コースの上、ざんげ坂にあった樹氷。
ガスが濃く、あたりも真っ白。
樹氷がガスに溶けているかのよう。
輪郭だけうっすら、写っているんだけれど……
 わかりますか?






蔵王のマップとリフト券













蔵王温泉名物・玉こんにゃく。お醤油とするめで煮込む。からしをつけて、はふはふいただく。


リフト乗り場でも、山形のブランド米「つや姫」のPR.。
「つや姫」は有名老舗料亭・吉兆や菊乃井、
有名イタリアンレストラン「アルケッチャーノ」などでも採用されている
本当においしいお米だ。粒はふっくら。色は真っ白。
ほどよい甘みと旨み。その上、冷めてもおいしい。


山形はおいしいお米の産地。
山形の主力品種「はえぬき」は、食味ランキングで17年間トリプルAに輝いている。
 ちなみに17年間トリプルAは、全国でもうひとつ。魚沼産コシヒカリだけ。
山形の「はえぬき」は、おいしくって、しかも魚沼産コシヒカリよりずっと
お手ごろ感のある値段なのも自慢だ!


そして山形県産米「つや姫」はその「はえぬき」を上回る米として誕生したもの。
化学肥料などケミカルなものの使用を従来の半分以下に抑え、
環境や人々の健康にも配慮した特別栽培のお米でもある。


三越や伊勢丹、イトーヨーカドー、有名米穀店、
銀座にある山形県アンテナショップなどで取り扱っている。
ぜひ一度、食べてみて!
おいしいよっ♡






 

2012年1月1日日曜日

1月1日「明けましておめでとうございます」

新しい年が始まりました。
 
 山形は、光がさす、穏やかな新年となりました。


 太陽が雪に反射して、町全体がきらきらと光っています。


 町をぐるりと取り囲む雪の山々も、ぴかぴか。


 空にも、光がいっぱい、あふれています。


 
 祈りの年だった去年。


 今年は、明るい光を感じながら、歩いていきたいものだなぁと思います。


       笑顔を忘れずに♡