2011年11月10日木曜日

11月9日シアタークリエ「ピアフ」

「ピアフ」演出:栗山民也
出演:大竹しのぶ、田代万里生、他


 伝説のシャンソン歌手エディット・ピアフの生涯を描いたミュージカル。多くの恋人、酒、借金、薬物中毒など、波乱に満ちたピアフの人生が描かれる。


 大竹さんが素晴らしい。彼女の歌は魂の叫びだった。うまいとかどうとか、そんなレベルではなく、聞くものの心と体、その両方を震えさせる歌なのだ。


 特に後半の「愛の讃歌」「水に流して」は圧巻だった。歌にとらえられ、心身が激しくゆさぶられる。もうこの世に、彼女の歌しかない。彼女の歌で満たされている。そんな瞬間を味わった。


 理屈でも、セリフでも、ストーリーでもなく、彼女の体から発せられるものにシンクロして、気がついたら涙が頬を伝っていた。
 こんな体験ははじめてだった。


 大竹さんは北島マヤです。
 日本の宝です。 


おまけ:
 感動でぼーっとシアタークリエを出たら、そこに宝塚のファンの方々が出待ちをしていた。つい、私もそこで待つこと20分。
 なんと雪組男役トップスター、音月桂さんが現れ、目の前を通り過ぎ……。ああ、こんなことって…あるんですねぇ。


 音月さん主演の宝塚雪組公演「仮面の男」とドリームステージ「ROYAL STRAIGHT FLUSH!!」は10月21日に観劇。
「仮面の男」は、レオナルド・ディカプリオ主演でヒットしたアレクサンドル・デュマの同名原作の舞台化。ルイ14世とその双子の弟、フィリップの入れ替わりがテーマで、近衛隊隊長ダルタニアンと三銃士の活躍などを盛り込んだ冒険活劇だ。
 音月さん、二役を見事に演じ分けていた。
 そしてマッツこと、未涼亜希さんの三銃士がかっこよかった。ファンなんです。

0 件のコメント:

コメントを投稿